▶ 人種のワキガ割合

世界には様々な人種が存在します。
その中でもモンゴロイドである日本人は
世界的に見て非常にきれい好きとして知られています。
日本人は基本的に臭いに敏感でワキガなどの症状が出た場合に
何とかしてこれを治そうと考える傾向があります。

しかし、コーカソイドネグロイドが多数を占める欧米社会は
ワキガ体質を持つ人が持たない人の数を上回るため
社会的には一般的でよくある体質とみられています。
そのため、ワキガであることを気にする人は日本と比べれば少なく
治療の大半が過剰な汗の量を抑えるのを目的としていて
日本のように臭いそのものをなくす目的の手術などが
行われる事は少ないのです。

日本人社会の大半がモンゴロイドから構成されているため、
ワキガ体質が少数派である上に、
風習として毎日風呂に入るのもあって、
過度の体臭は風呂に入っておらず不潔であると判断されがちです。
外国にも当然入浴の習慣はありますが、
入浴時間・お湯の温度などの点で日本人ほど体の垢を
徹底的に落とすことはあまりありません。

実は欧米人の8割の人はワキガ体質と言われています。
しかし、日本人のワキガ体質人口は約1割程度なのです。

本来、ワキガは一種のフェロモンとして機能するもののひとつで、
異性を引き付けるためのものであったり
縄張りを主張するためのものとして機能していたと考えられています。
これは、ヒト以外の動物では多くみられる機能で
非モンゴロイドが多数派の社会では現在もそうした機能が
残っているようです。

たとえば、欧米社会における香水文化などがそうです。
香水はワキガなどの体臭をより効果的に
演出するという発想からきています。
しかし、日本では入浴習慣以外にも香道のような
微妙な臭いや味覚の違いを尊重する文化的側面があるので
香水は体臭を誤魔化す方法と見なされる場合があります。

また、歴史的にモンゴロイドが多い文化でも
ワキガが異性にとって魅力的と感じられる体臭要素の一つとして
扱われる事もあったようです。
古代中国の美女、楊貴妃が「体から良い匂いを発していた」という
記述が有るのですが、それはワキガではないか?とも言われています。
これは、楊貴妃のワキガを
臭くて不潔なもの」ではなく
魅力的と感じられる香り」と捉えられていたものと考えられます。
実際に楊貴妃は清潔であった方で、
自分の為だけに作らせた風呂もあったほどです。

これ以外にも中世中国では永楽帝が
後宮(日本でいう大奥)の女性たちに厚着をさせて歩き回らせて
汗をかかせ、その臭いで気に入った女を選んでいたという
逸話もあるそうです。
日本でも古来より、ワキガ体質が居たというのは、
有名な「万葉集」の記述によっても明らかにされています。